本革の証! バラキズ、トラ、血筋とは?自然が創り出す、唯一無二の表情
カワニシカバンの革製品は、小物からリュックまで取り揃えております。
素材となる「革」は、生き物からいただく「皮」を加工して生まれたもの。
自然の中で育った牛の生きざまは「革」になっても引き継がれ、その個性を発揮してくれます。
2つとして同じ「顔」がないのが「革製品」の楽しみどころです。
本革だけが持っている、他にはない個性をまとめてみました。
革選びの参考にしてください。
唯一無二の模様 生命の痕跡「血スジ」
革の表面に現れる血管の痕跡を「血スジ」と呼びます。
まるで木の年輪のように、牛が生きてきた証が刻まれた独特の模様です。自然の造形美がうまく、革本来の魅力と言えます。
本革の楽しみの1つに、使いこむことで美しい艶がでてくるエイジングがありますが「血スジ」もエイジングが進むことで印象が強くなる場合もあります。
革の質の良し悪しとは関係なく、天然素材であるがゆえに見られる模様の一つです。
血筋が見られるのは、本革であること、加工が少ない天然に近い素材であることを表すため、1つ1つの表情の違う革本来の風合いの特徴をぜひお楽しみください。
天然の素材ということを証明する「バラ傷(バラキズ)」
牛の飼育環境で起こる、喧嘩や傷虫刺され、棘による怪我などが原因で、革の表面に傷跡として残るものをバラ傷(バラキズ)といいます。
表面加工をほとんどしない革だけに見られるこの傷は、革から「自然らしさ」を一番感じることのできる革の表情の1つです。
2つないシルエットに想いを馳せ、自分だけの模様として天然皮革の風合いを感じて下さい。
ファンも多い「トラ(皺)」
トラは革の表面に見られる筋状態のシワの一つで、牛の首、肩、胸といった特定の部位に多く現れます。
革の裁断方法によって、製品に縦横斜めと様々な方向で現れ、薄いものから濃いものまで表情豊かです。
トラは革の品質を損なうものではなく、それなりに牛の体の中でもよく動く丈夫な部位にできるため、耐久性にも優れています。
このトラが製品に個性的な印象を与え、少量トラの入った製品を探す方も少なくありません。
染色するまでどんな表情になるかわからない「色ムラ(染ムラ)」
革の色ムラは、染色時の革の部位ごとの繊維密度や厚みの違いによって染料の浸透度に差が生じることで生まれます。
薄い部分は色が重視、厚い部分は顕著に染まる傾向があります。
繊維密度や密度は、牛の個体差(年齢、野生、飼育環境、天然品種)によっても異なるため、素材である革を、均一に染色することは難しいです。
しかしこの色ムラが製品に独特の表情を与え、唯一無二の特別な魅力を与えてくれます。
革のイメージを大きく変える「シボ」
革表面の起伏あるシワ模様がシボです。 歩いてもその質感を感じられる、革の魅力的な特徴の一つです。
繊維密度の違いによってシボの大きさは異なり、革に柔らかい表情を与えます。
シボの大きさによっても印象が変わり、大きなシボは力強さ、細かいシボは精査されたイメージになります。
製品のイメージに合うシボになるような加工もできます。
シボのある革は、キズが目立ちにくい長く美しく使いたい方にもおすすめです。
牛にもある「ホクロ」
牛にも人間の肌と同様にホクロと呼ばれる黒い点が存在し、その出現箇所は様々です。
天然素材ならではの特徴であり、染色によって表面に出てくる場合もあります。
まとめ
広大な自然の中で育まれた生命力と、それぞれの生き物が持つ個性を、革という素材を通して今に伝えます。
革の表面に見られる革の個性は、その牛が生きた証、その間生きてきた時間の中で刻まれた唯一無二の物語を物語です。
本革製品だからこそ、その革だけの歴史を刻んだ、世界に一つだけの特別なアイテムとなるのです。
カワニシカバンでは、このような自然の恵みである本革の質感を守り、革製の小物やカバンを製作しております。
お手元に届く革が、一体どのような表情を見せてくれるのか、どうぞお楽しみに。
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