イタリアンレザーってどんなものに使うの?
世界三大レザーの一つと言われる「イタリアンレザー」、今回はイタリアンレザーはどんなものに使われているレザーなのかをご紹介したいと思います。
イタリアンレザー
世界三大レザーと言われるレザーとは、イギリスの「ブライドルレザー」、
アメリカの「コードバン」
そしてイタリアの「イタリアンレザー」
です。イタリアンレザーはただイタリアで作られている革のことを指すだけではなく、歴史に裏付けされた長期にわたり受け継がれてきた工法で鞣(なめ)されたものだけをそう呼びます。
「イタリアンレザー」は、「ベジタブルタンニンなめし」という技法で鞣されたトスカーナ地方を中心に生産された皮革のことを言います。
現在では「イタリア植物タンニンなめし革協会(ベジタブルタンニン協会)」という世界で唯一のベジタブベジタブルタンニン100%で鞣した革であることを証明する機関が設立され、トスカーナ地方のタンナーの高い技術水準を守る役割を果たしています。
その認定を受けるには3つの厳しい基準のパスすることが求めれています。
・協会によって定められたベジタブルタンニン鞣しの製造工程を遵守する
・植物の抽出成分のみで鞣すことを約束され、添加物等は一切禁止
・主要工程をトスカーナ州内で行わなければならない
このような厳しい基準があるため「イタリアンレザー」は、長期にわたり世界最高水準だと呼ばれています。
そのため多くの有名ブランドがこぞってイタリアンレザーを使用しています。主にハンドバッグやシューズなどレザー自体の美しさを全面に出すような商品が多いように思います。
1921年にフィレンツェにて創業した「グッチ(GUCCI)」、
「トゥージュール」や「バイザウェイ」などのバッグが人気の「フェンディ(FENDI)」、
1966年にイタリアの美しい町並みで知られるヴィチェンツァにて創業「ボッテガ・ヴェネタ(Bottega Veneta)」、
1895年にフランス・パリで創業の「ベルルッティ(Berluti)」、
世界の女性が愛して止まない「プラダ(PRADA)」
その他「ミュウミュウ(miu miu)」、「フェラガモ(Ferragamo)」、「イル・ビゾンテ(IL BISONTE)」などそうそうたるブランドがイタリアンレザーの艶やかな美しさにインスパイアされ、新たな作品を生み出しています。
かく言う「カワニシカバンプロダクト(kawanishikaban product)」も歴史ある上記ブランドと同じようにイタリアンレザーに魅せられ、鞄を作る工程の中で日々イタリアンレザーの質の高さに関心させられています。
物作りというのは本当に奥が深いものです。カワニシカバンもイタリアンレザーのように手に取れば良さが伝わる鞄作りを日々目指しています!
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