made inJapanにこだわってきたカワニシカバンが、なぜベトナム工場で商品を製造するのか。


カワニシカバンの社長(川西功志)自らの足でベトナムへ通い、約1年。made inベトナムのリュックseoWe[セオウィー]が完成しました。


製品作りに対して強いこだわりを持つカワニシカバンが、ベトナム工場へ足を運ぶまでに至った想いをお聞きしました。


きっかけ

インタビュアー:海外進出を意識した一番のきっかけはなんですか?


川西社長:Youtubeの企画で海外製商品のレビューを重ねるごとに、海外製品のクオリティの高さや、製造に対するこだわりを感じたんです。それが一番大きなきっかけですね。


僕が作りたいモノは、日本製であることの前に「自社のこだわりが詰まった妥協のない製品」だと気づいたんです。


そこで「世界にもこだわりを持ってものづくりに取り組む人々がいる!自分で確かめてみよう。」

と考え、海外へ目をむけはじめました。



made inJapanの品質とは?

 

川西社長:現在はもっと沢山の方にカワニシカバンをお届けできるよう、協力会社と共に製作をすすめています。


残念ながら日本の縫製レベルは、以前ほどの水準ではないように思います。


インタビュアー:そう感じる背景にはどういった事情があるのでしょうか?


川西社長:日本で新たな協力会社を探しても、今までにない素材、挑戦的な技法など新しい事へのチャレンジが難しいと断られることもあるんです。



ベトナム工場への視察

 

川西社長:日本では難しい事も、海外ならできるかもしれないという話を聞いてベトナムの工場へ見学に行きました。


海外工場の労働環境も見てみたかったんです。Youtubeで海外製品を取り扱うとコメント欄には「奴隷労働」という言葉が並んでいましたから。


実際にベトナムへ行ってみると労働者を大切に保護するよう国の法整備が整っているんです。奴隷労働は無理な環境でした。


そうして自分の言葉でベトナムの方々と話をする中で見えてきたのは彼らの「ものづくりへ対する熱い想い」。

より良くするためにどうしたらよいか?という挑戦への姿勢。


こちらが高いクオリティを求めれば、それに応えてくれる土壌がベトナムにはありました。



先人たちの苦労

 

 

インタビュアー:今回協力してくれている工場との出会いをお聞かせください。


川西社長:元々日本製品を製作したことのある工場を、知り合いの方に紹介していただきました。


今回お願いしたのは、日本でも縫製が難しいとされる二階建てリュックの大型Ver、seoWe[セオウィー]です。


型紙、サンプル作成はカワニシカバンで行い、縫製方法を伝えてお願いしました。

カワニシカバンが行っているやり方が難しいと言われた部分もありましたが、とても前向きにチャレンジしてくれましたね。


元々日本の製品を作ったことのある工場だったので、日本人の細かい要望や、求めるクオリティについて理解があるので、話がスムーズに進みました。


こうして僕たちの希望がスムーズに伝わるのも、日本人のものづくりへの想いを丁寧に伝えてくれた先人たちがいるからだと思うんです。


最初に海外へ行った日本人達が培ってきた信用を守れるような仕事をしていきたいですね。




ベトナムの技術力とは?35年リュック製造を行うベトナム工場長


インタビュアー:今回実際にseoWe[セオウィー]の製造を依頼して感じたことをお聞かせください。


川西社長:今回seoWe[セオウィー]の協力工場として参加してくれた、ファンシーパン (Fansipan) の工場長は、35年間ものあいだ、リュック製造に関わってきた大ベテランです。


彼は英語も堪能で、30年以上海外企業との仕事をしてきた実績もあり、高い技術力のある工場です。


海外生産になっても、カワニシカバンの求めるクオリティを下げるつもりはありません。

より進化し、より良いカバンを作る事を目標は、場所を変えても変わりません。


もちろんカワニシカバンにとっては初めてのことだらけだったので、トラブルやすれ違いもありましたが、満足のいくカバンが形になったことを嬉しく思います。


カワニシカバンのこだわりを、ベトナムの高い技術力で具現化させた、高機能リュックseoWe[セオウィー]を、ぜひ手に取っていただきたいですね。



別のベトナム工場になりますが、素材選びから協力して開発を進めた、大型トートgloow[グロー]も同時に発売します。

最初はショップバッグとしてスタートしたアイテムですが、こだわりを詰め込みすぎて、なんにでも使える便利な「like your バッグ」になりました。

こちらもベトナムだからこそ実現した特別な商品です。

 

 

今後の展望

インタビュアー:ベトナムでもカワニシカバンのこだわりを実現できたのですね。今後の展望があればお聞かせください。


川西社長:カワニシカバンが目指すmade in Japanの高いクオリティを、海外の方々にもお届けしたいと思います。


ベトナムでの関わりをきっかけに、日本の自慢になるようなブランドとして海外販売を目指していきたいですね。

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